厚労省 抗パーキンソン病薬などで使用上の注意の改訂
公開日時 2008/09/21 23:00
厚生労働省は9月19日、抗パーキンソン病薬メシル酸ブロモクリプチン(ノバ
ルティスファーマのパーロデルなど)や血圧降下剤アゼルニジピン(第一三共
のカルブロック)などの使用上の注意の改訂を指示した。アゼルニジピンは重
大な副作用に「肝機能障害、黄疸」を追加。メシル酸ブロモクリプチンは、心
エコーで心臓弁尖肥厚、心臓弁稼動制限などに伴う狭窄といった病変が確認さ
れた場合に禁忌とした。循環改善剤メシル酸ジヒドロエルゴトキシン(ノバル
ティスファーマのヒデルギンなど)も同様の禁忌を追加した。
メシル酸ブロモクリプチンのほか、抗パーキンソン病薬ではカベルゴリン、塩
酸タリペキソール、塩酸プラミペキソール水和物、レボドパなど9成分で、重
要な基本的注意に、病的賭博、病的性欲亢進などの衝動制御障害が報告されて
いることを追記した。
ナルコレプシー治療薬モダフィニル(アルフレッサファーマのモディオダール)
は幻覚、妄想、自殺念慮などの精神症状が報告されているうつ病、躁病、その
他精神系疾患または既往がある患者を慎重投与とした。多発性骨髄腫治療薬ボ
ルテゾミブ(ヤンセンファーマのベルケイド)は副作用にイレウスを追記した。