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国立がんセンター吉野医師 大腸がんK-ras検査早期実用の可能性

公開日時 2008/10/16 23:00

国立がんセンター東病院内視鏡部消化器内科の吉野孝之医師は10月16日、都内
で開かれた抗EGFR抗体の大腸がん治療薬アービタックス(一般名:セツキシマ
ブ)の発売記念会見で、アービタックスの効果を予測するバイオマーカーとさ
れているK-ras検査の日本での大腸がんへの保険適用について「かなり早い時
期に実用できるのではないか」との見方を示した。

K-rasはがん細胞の増殖に関与するEGFRからの増殖シグナルに関与している。
しかし、K-rasが変異していると、アービタックスがEGFRを阻害しても、変異
したK-rasは増殖のシグナルを出し続けるため、効果が低くなってしまう。そ
のため、K-rasの変異をあらかじめ検査できれば、薬剤の効果のある非変異型
のK-rasを持つ患者に絞って投与できるようになる。

K-ras検査の保険適用は膵がんと肺がんに限られており、大腸がんへの適用は
日本臨床腫瘍学会、大腸癌研究会から厚労省に要望書が提出されている。吉野
医師は、患者への治療効果の見通しが示せることや費用対効果の観点を踏まえ、
具体的な実用時期のメドは示さなかったが、厚労省内では適用の方向で「急ピ
ッチで作業が進んでいる」と話した。

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