製薬協・山辺専務理事 オバマ政権で米国製薬市場への影響を懸念
公開日時 2008/11/06 23:00
米国大統領に民主党のオバマ氏が就任することによる米国製薬市場への影響に
ついて、日本製薬工業協会の山辺日出男専務理事は11月6日、本紙に対し「議
会の影響が大きくなる」と指摘し、医療費抑制策の中で、高いとの批判が強い
薬価を抑制する動きが出てくることに懸念を示した。
具体的には、周辺先進国からのより安価な医療用薬の輸入、高齢者向け医療保
険の医療用薬の価格交渉への政府の介入などが浮上する可能性があるという。
また、ジェネリック薬の使用拡大の流れでバイオシミラーの実用化に向けた動
きが出てくる見方も示した。米国市場については景気減速で、成長が鈍化する
との見方が製薬企業幹部から出ており、IMSは10月29日、08年、09年の成長率
が1~2%程度との予測を発表している。