大洋薬品・新谷社長 相次ぐ外資参入「心配していない」
公開日時 2008/11/19 23:00
大洋薬品工業の新谷重樹社長は11月19日、名古屋本社で開いた09年3月期第2
四半期決算(4-9月)説明会で、ジェネリック市場へ相次ぐ外資企業の参入
について「品揃えしないと(我々と)戦争にならない。そんなには心配してい
ない」との認識を示した。日本企業を買収しない限り、日本のジェネリック大
手と競争するのに必要な数百品目をすぐに揃えるのは難しいことを理由に挙げ
た。
第2四半期決算は、政府のジェネリック薬使用促進の追い風を受けて売上高は
201億2000万円、11.9%増と2桁の増収。利益面では設備投資による売上原価
の増加に加え物流体制の整備やMRの増員などで販売管理費も増加したことで営
業利益は36億1300万円の6.4%増、経常利益33億0300万円の7.4%増とそれぞれ
1桁の伸びにとどまった。
通期では売上高は当初予想どおり14%増の425億円、経常利益は4%増の68億
円で当初予想より2億円引き下げた。MR数は今年度中に200人体制(07年度152
人)にする計画で、「ここで一旦増員はやめる」(新谷社長)としている。