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バイエル ネクサバール発売後半年間の市販後調査結果を発表

公開日時 2008/11/30 23:00

バイエル薬品は11月28日、4月に発売した分子標的型腎細胞がん治療薬ネクサ
バールの半年分の有害事象の解析結果を発表した。因果関係を問わず収集され
たものだが、解析結果を解説した筑波大学大学院の赤座英之教授は、治験でも
みられたが、アミラーゼなど膵関連の臨床検査値の上昇が海外とは異なり日本
人に多くみられる事象であることを指摘。投与から1ヵ月以内に特に注意して
投与することを求めた。

10月17日までに登録した1725人から3528件の有害事象が収集された。最も多い
のが手足に痛みや感覚異常を伴う水ほうなどを生じる手足皮膚反応で1199件
(うち重篤例が157件)。次いで多いのがアミラーゼなど臨床検査値の異常580
件(同56件)、高血圧など血管障害378件(同36件)、胃腸障害364件(同76件)
と続く。これら多い有害事象の多くは投与から1ヵ月内に発現しており、「厳
重に観察して使う」ことを求めた。

その中で、日本人に多くみられたのが膵関連事象で、アミラーゼ上昇119件(
同3件)、リパーゼ114件(同5件)で、「臨床症状を伴わないか、ごく軽度
の症状がみられる一時的な検査値の上昇は、投与開始1ヵ月以内に多くみられ
た」としている。ただ、膵炎が2件、急性膵炎が2件発現していた。発現まで
の日数も7日から130日までばらつきがあり、結果として投与中止となってい
る。赤座教授は「因果関係は分かっていないが、原因を追究していく必要があ
る」と述べた。

また、今回収集されたデータ全体については「国内外の治験で得られた安全性
プロファイルと一致する」との見解を示した。

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