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サリドマイド薬価収載 いつから使えるのかと待ちわびる患者たち

公開日時 2008/12/14 23:00

かつて世界的薬害を引き起こしたサリドマイドが多発性骨髄腫治療薬(製品名:
サレドカプセル、藤本製薬)として承認され、12月12日に薬価収載された。し
かし、藤本製薬によると、薬害を防止し適正に使うために承認条件として課さ
れた安全管理システム「TERMS」の稼動に向けた作業が始まったところで、最
初の納入時期の目処は明らかできないという。この薬剤は最終手段と位置づけ
られ、期待が高いだけに患者会には「いつから使えるのか」と切迫した問い合
わせが寄せられている。

TERMSは、使用する医療機関、医師、患者、流通担当者らをあらかじめ登録さ
せ、薬剤の使用状況を細かくチェックするシステム。処方するには、このシス
テムを導入し稼動させる必要がある。そのため藤本製薬は、「TERMSモニター」
という担当者を100人を動員し、医療機関の医師ら医療従事者にTERMSに対する
理解を促すための説明を、12日から本格的に始めたところ。同社の北小路純一
薬事法規部長は、現時点では最初の「できるだけ早くTERMSの稼動につなげ、
患者さんに薬剤を届ける努力をしたい」としている。

薬価収載された12日、日本多発性骨髄腫の会の上甲恭子副代表は「明日から処
方できる体制にはなっておらず、今日(12日)からがスタートではない」と語
った。会には、サリドマイドを個人輸入していない患者から「いつから使える
のか」との問い合わせに加え、個人輸入している患者からは承認薬に移行する
まで「どの程度の量を個人輸入すればよいか」との質問が寄せられているとい
う。また、上甲氏は、会が希望していた価格水準を大幅に上回る薬価(100mg
=6570.40円)となったことから、個人輸入がこれより低負担であることや、
経済的理由から「薬価が理由で(承認薬への)アクセスが阻害されることを懸
念している」と話した。

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