ノバルティス グリベック、投与7年目の生存率は86%
公開日時 2008/12/18 23:00
ノバルティスファーマは12月18日、慢性骨髄性白血病治療薬グリベックの長期
臨床効果を確認するための第3相試験(IRIS試験)で、フィラデルフィア染色
体陽性の慢性骨髄性白血病(Ph+CML)患者の生存率が投与7年目で86%に達し
ているとの結果を発表した。投与6~7年目にして早期のCMLの病期が進展し
た患者は1人。米国で開催された米国血液学会で発表された。
IRIS試験は16ヵ国で慢性期のPh+CML患者と新たに診断された患者1106人を対象
にオープンラベル方式で行われた。患者をグリベック群とインターフェロンと
シタラビンの併用投与群(IFN/Ara-C群)に分け、生存率などを比べた。その
結果、グリベック群の85~90%で投与6年目までに分子遺伝学的寛解(MMR、
白血球の過剰生成に関与する異常タンパクの減少)を示した。またIFN/Ara-C
群では忍容性や効果消失などの理由で65%がグリベックに切換えたとしている
が、グリベック群からIFN/Ara-C群への切換えは3%だったとした。