薬食審薬事分科会 15医療用薬の承認を了承
公開日時 2008/12/21 23:00
厚労省の薬食審薬事分科会は12月19日、新しい作用機序であるため同分科会で
審議扱いとなった▽難治性の気管支喘息治療薬ゾレア皮下注用(一般名:オマ
リズマプ遺伝子組換え、ノバルティスファーマ)▽血液透析患者でのそう痒治
療薬レミッチカプセル2.5μg(ナルフラフィン塩酸塩、東レ)▽HIV治療薬シ
ーエルセントリ錠150mg(マラビロク、ファイザー)を含む15の医療用医薬品
の承認を了承した。
同省は、HIV治療薬は迅速に正式承認の手続きに入るが、それ以外は1月中に
正式承認する。ゾレアは、既存の治療薬で症状のコントロールができない患者
に用いる薬剤で、炎症に関与するIgE抗体に結合して炎症を抑える抗IgE抗体製
剤。レミッチはオピオイドκ受容体作動薬で、現行の抗ヒスタミン剤では抑え
られなかった痒みを伝達する神経を抑制する。シーエルセントリは、HIVが細
胞に進入する際にCCR5という受容体と結合するのを阻害する。