09年度厚労省予算案 革新的新薬創出は減、後発品使用促進策は増
公開日時 2008/12/23 23:00
財務省は12月20日、09年度予算財務省原案を各省庁に内示した。厚生労働省予
算案(一般会計)は対前年度比13.4%増の25兆866億円で、うち社会保障関係
費は24兆5917億円(13.8%)で、医療が9兆252億円(5.4%増)、年金9兆86
62億円(32.7%増)、介護1兆9699億円(3.3%増)など軒並み増加した。き
ょう24日に閣議決定される。
社会保障費の自然増2200億円抑制への対応については、道路特定財源の一般財
源化で創設される地域活力基盤創造交付金(仮称)の削減(600億円)と特別
保健福祉事業資金の清算(1370億円)で賄うため、実質的な削減は後発品の使
用促進(230億円)のみとなった。
医薬分野では革新的な医薬品・医療機器の創出として251億円(8.4%減)を計
上。そのうち世界に通じる臨床研究拠点医療機関の整備など革新的な医薬品・
医療機器の研究開発の促進は235億円(2.1%減)と減額された一方で、後発医
薬品の使用促進は3.1億円(29.2%増)と大幅アップとなった。
医療分野では、医師確保対策や地域で支える医療の推進などを柱とする安心と
希望の医療の確保として616億円(8.1%減)。がん対策などの生活習慣病対策
も280億円(14.9%減)となった。