第一三共 インフルエンザ治療薬フェーズ3試験「見通しついた」
公開日時 2009/01/25 23:00
第一三共のインフルエンザ治療薬CS-8958の開発に携わる研究開発本部開発第
2部第5グループ長の廣大助氏は1月22日、同社が開いたメディア向けセミナ
ーで、昨年11月に始めたフェーズ3試験について「今シーズンで終える見通し
がついた」と述べた。流行の立ち上がりが早く、被験者確保が順調に進んだた
め。小児適応と併せて、予定どおり09年度中の日本での承認申請を目指すが、
「当局の要請があれば前倒し申請の用意がある」と話した。
同剤は、既存薬のタミフルやリレンザと同様のノイラミニダーゼ阻害剤だが、
ウイルスの感染部位である肺に直接作用する吸入剤タイプ。既存薬が1日2回
なのに対し1回の吸入で効果を示すとしている。非臨床試験では、H5N1鳥イン
フルエンザ、タミフル耐性株への効果も確認したという。