ブリストル・マイヤーズ 合成副腎皮質ホルモン剤を自主回収
公開日時 2009/02/24 23:00
ブリストル・マイヤーズは2月21日から合成副腎皮質ホルモン剤「ケナコルト
-A皮内用関節腔内用水懸注50mg/5mL」と「同筋注用関節腔内用水懸注40mg/
1mL」について自主回収を始めた。関節腔内に投与後、投与部位に疼痛や腫張
などが発現したとの報告例が短期間に寄せられたため。23日時点で、20施設か
ら50症例が報告されている。
これらの症状については、同剤の添付文書の「使用上の注意」に記載されてお
り、これまでの報告例では回復または軽快しているという。特定のロットに限
定して発生していることが認められているが、予防的な措置として全ロット
(1万ロット以上)を回収することとした。使用推定患者数は年間40万人。
ブリストル・マイヤーズは、原因を早期に特定するための調査を進めているが、
具体的な見通しは立っていない。同社はファイザーのデポ・メドロールや塩野
義製薬のリンデロンなどの代替製剤への切換えを進めている。