厚労省・高齢者医療検討会 「後期高齢者」など名称変更へ
公開日時 2009/03/17 23:00
厚生労働省の高齢者医療制度に関する検討会(座長:塩川正十郎元衆議院議員)
は3月17日、後期高齢者の名称変更を求めた「高齢者医療制度の見直しに関す
る議論の整理」を大筋で了承した。学識経験者や高齢者団体関係者などで構成
する委員が08年9月から7回の議論を経て実質的な報告書として提示した。
議論の整理では、「後期高齢者」や「終末期相談支援料」といった名称は「高
齢者の尊厳を損なう」として、速やかに見直す必要があると指摘したが、問題
として指摘されていた制度の対象範囲や保険料など具体的な内容については選
択肢を提示するにとどまった。運営主体となる広域連合や健保連関係者など幅
広い関係者が含まれていないことや、与党でも見直しを進めているため。政府・
与党は今秋をメドに具体的な見直し案を固めたい考え。