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COSMOS試験 日本人の安定期冠動脈患者のプラークを退縮

公開日時 2009/03/23 23:00

高脂血症治療薬ロスバスタチン(製品名:クレストール)を用い、日本人の冠
動脈プラークの体積の変化率をみた「COSMOS試験」の結果が3月22日、大阪市
で開催された第73回日本循環器学会総会・学術集会で発表された。安定期冠動
脈疾患患者にロスバスタチンを76週投与し、血管内超音波法IVUSを用いて冠動
脈プラークの体積を調べたところ、投与前に比べて5.07%退縮(p<0.0001)
していることが分かった。

同試験は、安定期冠動脈疾患患者126例(平均年齢62.6歳)のロスバスタチン
投与による動脈硬化の退縮効果を検討したもの。投与開始時の用量を2.5mg/
日とし、LDL-コレステロールを80mg/dl未満に低下するまで漸次増量(最大20
mg/日)し、76週投与後のプラーク体積を調べた。

その結果、主要評価項目であるプラーク体積は投与前に比べ5.07%退縮したほ
か、同様に、脂質低下療法で前投与有りの症例で4.04%(p<0.02)、前投与
無しの症例で7.85%(p<0.02)それぞれ退縮していた。
そのほかサブグループ解析によると、HbA1cが6.5未満の症例のプラーク体積は
6.53%退縮したのに対し、6.5以上での退縮は0.78%に止まっていた。LDL-Cは
82.9mg/dlまで低下、HDL-Cは55.2mg/dlまで上昇し、LDL-C/HDL-C比は1.56
となった。

試験結果を発表した順天堂大医学部循環器内科の代田浩之教授は、「有意なプ
ラークの退縮を示すことがでた。さらに脂質低下療法をすでに受けている症例
でも退縮効果が認められた」と述べ、試験結果の意義は大きいとの見解を示し
た。

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