中医協・DPC分科会 後発品の機能評価係数、10年度は見送りで一致
公開日時 2009/04/12 23:00
新たな機能評価係数の導入に向け検討している中医協・DPC評価分科会は4月1
0日、注目されていた「後発医薬品使用状況の評価」について、10年度導入の
優先度は低いとの見解で一致した。結論は4月15日に開催予定の中医協・診療
報酬基本問題小委員会に報告、議論される。
後発品使用状況の評価は、分科会内でも賛成と反対で意見が割れていた。小山
信彌委員(東邦大学医療センター大森病院心臓血管外科部長)は「今回導入を
見送るのであればそれをあざ笑うつもりはない」としつつも、「DPC病院がイ
ニシアチブをとってやれば促進策は少し前に進む」との考えを示した。山口俊
晴委員(癌研究会有明病院消化器科外科部長)は「包括医療のなかで後発品を
使えばメリットはある。出来高で評価するべき」などと反対する姿勢を示した。
議論のなかで厚労省保険局の磯部総一郎薬剤管理官は、後発品使用状況調査に
おける病院調査でDPC病院の方が積極的に使いたくないという結果だったと紹
介。「DPC病院でも何らかの方策を考えないとならない」としたが、最終的に
は現状で実施するのは難しいとして見送ることとした。
同省保険局の宇都宮啓企画官は会議終了後記者団に対し、結論について「あく
まで分科会の意見。優先順位の低いものでも、(診療報酬基本問題小委員会の
議論次第で)復活もありうる」と強調。小山委員は本紙に対し、「(後発品使
用状況が係数に盛り込まれるかで)厚労省が本気で後発品使用促進策をする気
があるのかが分かると思う」との見方を示した。
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