GSKとファイザー HIV領域に特化した新会社設立へ
公開日時 2009/04/26 23:00
英国グラクソ・スミスクラインは4月24日、日本法人を通じて、米国ファイザ
ーと共同でHIV領域に特化した新会社を設立することで合意したと発表した。
年内に設立する予定。新会社にGSKとファイザーの抗HIV薬計11製品と6つの開
発品を移管するとともに、GSKやファイザーから今後創出される新規HIV関連品
の最初の交渉権を持つ。新会社にHIV関連の資産を一元化することで、より効
果的な多剤併用療法の提供や配合剤開発を可能にする。
新会社の社名は未定。CEOにはドミニク・リメ・GSKシニアバイスプレジデント
が内定している。新会社の株式をGSKが85%、ファイザーが15%保有する。新
会社は実質的な研究・開発・販売の各機能を持たず、製品や開発品の権利を持
つことになる。このため新会社は、GSKやファイザーに開発や販売を委託し、
得られた収益をHIV薬の研究開発に投資する従来にないビジネスモデルとなる。
現在の11製品の08年売上高は約16億ポンドで、市場シェアは19%。
GSKのアンドリュー・ウィティCEOは「HIV/AIDSと共に生きる人々に、より多
くの治療薬をより効率的に届けるための大きな一歩」とし、ファイザーのジェ
フ・キンドラーCEOは「GSKとファイザーが単独で活動するよりも、より多くの
患者さんに抗HIV薬を届け、世界規模でHIV治療にもっと貢献することが可能に
なる」とコメントした。