旭化成ファーマ 13年度を目途にMR800人体制へ
公開日時 2009/05/12 23:00
旭化成ファーマの浅野敏雄・取締役常務執行役員(医薬事業推進総部長)は5
月12日、東京都内の本町記者会で行った09年3月期(08年度)決算会見で、13
年度を目途にMR800人体制にする考えを明らかにした。09年4月に比べ200人の
増員となる。MRの配置は、製品ラインナップや開発パイプラインの状況から、
現在25%程度の病院担当MRを13年度に50%に引き上げる考えで、病院市場での
競争力を高める方針だ。
同社は08年度に、汎発性血管内血液凝固症用薬リコモジュリンと抗ヘルペスウ
イルス薬ファムビルの2つの新薬を上市した。さらに現在、フェーズ3に骨粗
鬆症用薬PTH注と、ローキナーゼ阻害剤エリルの急性期脳血栓症への適応拡大
を目指すAT‐877注といった大型化が期待できる自社開発品がある。
浅野氏は、「PTH注では、まず100億円を目指す」としたほか、これらの新薬と
自社開発品を引き合いに、「(旭化成ファーマとして)2015年に売上高1000億
円が視野に入った」と話した。
08年度決算は次のとおり。
【連結業績(前期比)09年度予想(前期比)】
売上高 1196.2億円(7.5%増)1210億円(1.2%増)
国内医薬(単体) 536.7億円(15.5%増)531.4億円(1.0%減)
営業利益 120.4億円(5.0%減)90億円 (25.2%減)
【08年度(前期比%)09年度予想、億円】
10・40単位 7.4(-17.86.8
20S(含ディスポ) 124.1(-4.7)130.8
エルシトニン計 131.5(-5.5)137.6
ブレディニン 61.7(0.3)64.1
フリバス 98.3(4.6)136.2
トレドミン 50.1(-21.0)41.7
エクサシン 8.3(-12.6)7.6
ゼスラン 11.8(-2.5)11.5
エリル 14.0(-4.1)14.4