英データモニター 抗インフルエンザ薬に依存した対策は危険
公開日時 2009/05/14 23:00
英データモニターは5月14日、ヘドビッグ・クレッセ感染症シニアアナリスト
による新型インフルエンザ対策の分析結果の日本語訳を発表し、政府が備蓄を
進めるタミフルやリレンザについてウイルスの耐性化のおそれもあることから
「政府は抗ウイルス薬のみに依存すべきではない」と警告した。
並行して進めるべきとするワクチン対策についても、当面は鶏卵を使用した製
造を続けることになると予想。秋以降ともいわれる新型インフルエンザの再流
行で、流行が拡大し事態が悪化すれば「供給不足の問題はのがれえない」と指
摘。少量のワクチンでも効果を増強することができるアジュバント技術や細胞
培養による製造技術などによって克服できる可能性があるとした。
その上で、秋の再流行に備え、政府、企業など関係者は対策の再評価すること
を強く訴えている。