卸連の別所会長 マージン体系見直し必要 就任会見で
公開日時 2009/06/11 23:00
日本医薬品卸業連合会の別所芳樹会長(スズケン会長)が6月11日、東京都内
の卸連会内で就任会見を行い、この中で「売上高に連動したマージン体系が今
の主流だが、(メーカー側に対しては)卸の働きに連動したマージン体系にす
ることをお願いしていきたい」との姿勢を示した。売上高に連動する形だと価
格下落を招きかねず、メーカー、卸双方にメリットが少ないため。多数のMSに
より医薬品の価値情報を提供することで、医薬品の価値と卸の役割の両立を図
りたい考えで、日薬連が提案している薬価維持特例制度の導入も念頭にあると
いう。
流通改善については、一次売差マイナスの解消は達成できなかったものの「流
通改善1年目としては一定の成果があった」と評価。ただ、今年や薬価改定年
の状況もあるとして「1年だけで成功とか失敗と決められるものではない」と
述べた。