厚労省 抗てんかん薬や抗うつ剤、使用上の注意の改訂を指示
公開日時 2009/07/06 23:00
厚生労働省6月3日付で、抗てんかん薬や抗うつ剤の使用上の注意の改訂を指
示した。抗てんかん薬は、フェニトイン(大日本住友製薬のアレビアチンなど)
など4成分に対し「横紋筋融解症」と「急性腎不全、間質性腎炎」を重大な副
作用として追記。ガバペンチン(ファイザーのガバペン)やトピラマート(協
和発酵キリンのトピナ)、ラモトリギン(GSKのラミクタール)など27成分に
ついても、海外で実施された複数の抗てんかん薬の臨床試験の結果から自殺念
慮及び自殺企図の発現リスクがプラセボと比べて約2倍高いとして注意喚起し
た。
抗うつ剤はアミトリプチン塩酸塩(万有製薬のトリプタール)やアモキサピン
(ワイスのアモキサン)といった三環系・四環系抗うつ剤など12成分について、
「衝動性の高い併存障害を有する患者」と「自殺念慮または自殺企図の既往の
たる患者、自殺企図のある患者」を慎重投与に追記。患者の状態及び病態の変
化を注意深く観察することとした。
ARBのテルミサルタン(日本ベーリンガーインゲルハイムのミカルディス)は
重大な副作用に「間質性肺炎」を追加。症状が現れたときには、副腎皮質ホル
モン剤の投与など、適切な処置を行うこととした。