高齢者の肺炎予防、ワクチンの認知度は4割以下 啓発プロジェクト調査
公開日時 2009/08/25 04:00
肺炎予防の重要性と予防法を啓発するために発足した「肺炎予防推進プロジェクト」が行ったアンケート調査によると、高齢者などではインフルエンザが予防可能との印象が4割弱あった一方、肺炎では2割に満たなかった。同プロジェクトが8月24日に公表した。
調査は、7~8月にかけて65~84歳の高齢者(330人)と高齢者を親に持つ40~50代(319人)の合わせて649人を対象に実施。それによると、インフルエンザに対するイメージでは「予防可能」が38.1%で、「うがいや手洗いで予防が可能」では47.5%と5割近く、「マスクの着用で予防可能」も30.8%だった。一方、肺炎については「予防可能」が18.3%と2割以下となり、「うがいや手洗いで予防可能」「マスクの着用で予防可能」はそれぞれ8.9%、6.2%と1割にも満たなかった。
肺炎の予防接種(肺炎球菌ワクチン)の認知度については、「知っている」が14.2%にとどまり、「聞いたことがある」と合わせても35.9%。「知らない」は64.1%となった。
肺炎予防推進プロジェクトは、一般向けイベントやウェブサイトでの啓発、コールセンターの設置などを予定。日本医科大学呼吸器内科の木田厚瑞教授を顧問に、賛同企業として万有製薬や全日本老人保健施設協会などが参加している。