IML キャプランのMR派遣事業を統合 CSOは競争激化の様相
公開日時 2009/09/02 04:00
伊藤忠商事の100%子会社のIMLは9月1日、同子会社のキャプランのMR派遣事業を統合したと発表した。今回の統合でMRは120人体制、5年後400人体制を目指すという。この規模は、10月に合併するイーピーメディカルとファーマネットワーク、新規参入したインヴェンティブが目指す事業規模に近似しており、CSO業界は競争激化の様相を呈してきた。
日本でのMRの外部委託率は4%程度とみられ、成長の余地がある。今後のメーカー側の多様なニーズに迅速に応え、サービスの幅を広げるには事業規模の拡大は必須で、この統合もこの流れにある。
競争激化でサービスの差別化が求められる状況から、08年4月にCSO事業をスタートしたIMLは、今後▽優秀な人材を必要な時にすぐに輩出できる仕組み▽MRの教育・育成機関に十分な時間を確保し、業界未経験でも即戦力となり得る教育制度およびフォロー体制▽総合商社をバックグラウンドとした既存のサービスモデルに囚われない柔軟な対応――を強化し、営業・マーケティング機能の完全業務受託の早期実現を目指すとしている。
5年後400人体制を目指すというが、イーピーメディカルとファーマネットワークは3年後に最低で400数十人体制、インヴェンティブも250~300人体制を当面目指し、サービスの充実を図るとしている。