第一三共 抗Xa剤エドキサバン VTE予防の国際共同フェーズ3試験を開始
公開日時 2010/02/04 04:01
第一三共は2月3日、経口抗Xa阻害剤エドキサバンについて、深部静脈血栓症や肺塞栓症の患者における静脈血栓塞栓症(VTE)予防に関する国際共同フェーズ3試験を1月末から開始したと発表した。試験は日米欧アジアの世界40か国、約450施設が参加して実施、同剤の有効性と安全性をワルファリンと比較して評価する。
試験名は「HOKUSAI VTE」。登録予定症例数は約7500例。試験は12年9月に終了予定。世界同時申請を目指すが、具体的な申請予定時期は明らかにしていない。主要評価項目はVTEの再発、安全性評価項目は大出血、臨床的に重要な出血としている。
エドキサバンは血管内での血液凝固に関与するXa因子を直接阻害する作用メカニズムをもつ経口の抗凝固剤。これまでに心房細動に伴う血栓塞栓症予防で日米欧アジアでの国際共同フェーズ3試験を実施(08年11月開始、予定症例数=約1万6500例)しているほか、膝関節や股関節の術後患者のVTE予防について日本でフェーズ3試験をしている。膝関節などの術後患者のVTE予防では10年中の承認申請を目指しており、同剤は日本で最初に上市される可能性が高い。