薬食審・第一部会 6製品の承認了承 新規てんかん治療薬も
公開日時 2010/06/04 04:02
厚生労働省の薬食審医薬品第一部会は6月3日、6製品を審議し、いずれも承認を了承した。いずれも今月中に開催予定の薬事分科会では審議されず報告されるのみの扱いとなる。新たなてんかん治療薬のほか、喘息治療薬とアレルギー治療薬では小児用量が認められることになった。
てんかん治療薬は、ユーシービージャパンのイーケプラ錠(一般名:レベチラセタム)。いくつかの薬剤が日本にもあるが、それぞれに発作の型に合った形で用いられ、同剤は「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められていないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作含む)」に対し、他のてんかん治療薬と併用する。すでに92ヵ国で承認されており、欧米では標準的に使用されている。再審査期間は8年。
小児用量が認められたのは、気管支喘息に用いるアストラゼネカのパルミコートタービュヘイラー(ブテソニド)、アレルギー性鼻炎などに用いる協和発酵キリンのアレロック錠(オロパタジン塩酸塩、協和発酵キリン)。いずれも再審査期間は4年。
ほか承認が了承された製品は次のとおり。
▽ビビアント錠(バセドキシフェン酢酸塩、ワイス)効能効果:閉経後骨粗鬆症。選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)。再審査期間8年。
▽ヤーズ配合錠(ドロスピレノン/エチニルエストラジオール、バイエル薬品)効能効果:月経困難症。黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合剤。再審査期間8年。
▽ヴォリブリス(アンブリセンタン、グラクソ・スミスクライン)効能効果:肺動脈性肺高血圧症。エンドセリン受容体拮抗剤。再審査期間10年。