トレンドは“Pod“ クリニックの新しいフロアプラン
公開日時 2011/09/05 04:00
ポッド(pod:本来は豆の莢とか、繭という意味)とよばれる医療機関の新しいフロアプランが注目されている。医師の診療室やレントゲン等の検査室などを患者のフローに沿ってひとまとめに配置し、治療を受ける際の患者の移動の負担を軽減しようとする設計だ。
スタンフォ−ド大学の筋向かいにあるパロアルト・メディカル・ファウンデーションの外来クリニックでは 最近ポッド型デザインを一部導入してリモデルした。
地元の日刊紙San Jose Mercury Newsの取材に応えて、骨折の治療をうけた患者は「診察中の待ち時間が減って治療時間が短くなった」と語り、医師のひとりは「ポッド型フロアプランは患者の移動負担を軽減するだけでなく、医師と患者、一緒に働く医師同士あるいは医師と技師とのコミュニケーションも大幅に改善している」と、また別の医師は「医師も移動が楽になった。 以前は診療日には一日に5マイルも歩いていたのに、ポッド型になってからは一番遠い診察室もたった12歩しか離れていないので、移動時間が大幅に減って“実質的な”仕事時間が増えた。実際、以前よりも多くの患者を診察できるようになっている」と語り、患者に優しいポッド型フロアデザインは医師の生産性も大幅に向上させると評価。
試験導入が好評であったことからパロアルト・メディカル・ファウンデーションでは、今後8ミリオンドルをかけてサンタクルーズに開設する新しいブランチ・クリニックは全館を完全にポッド型コンセプトでデザインすることに決定した。
http://www.mercurynews.com/breaking-news/ci_18413700