富山化学 注射工場を新設へ ゾシン需要増に対応
公開日時 2011/10/28 04:00
富士フイルムグループの富山化学は10月27日、富山事業所(富山市下奥井)に注射工場を新設することを決定したと発表した。販売量が急増しているゾシンに需要増に応えるのが主な狙い。12年2月に着工し、13年5月の稼働を目指す。
現工場では、ゾシンとペントシリンを製造している。ゾシンは、09年度に売上高100億円を突破し、10年度は148億円、11年度は162億円の見込み。そこで富山は、この需要増に応え、新たな無菌医薬品製造指針に対応できる工場を新設することにした。
新工場は、抗生剤のペニシリン系注射薬の製造と包装を行う。生産能力は現工場と同規模の年間1000万本(バイアル換算)だが、最新設備と自動化を進めることで、現工場の6割程度の人員で同規模の生産が可能という。鉄骨造り3階建て。延べ床面積約3380m2。総工費約40億円。