生化学工業 腰椎椎間板ヘルニア治療薬 国内フェーズ3へ 手術と同等の効果狙う
公開日時 2011/11/11 04:02
生化学工業は11月10日、腰椎椎間板ヘルニア治療薬として開発している「SI-6603」(注射剤)について、日本における第3相臨床試験の治験届を医薬品医療機器総合機構に提出したと発表した。腰椎椎間板ヘルニアは、初期は保存療法だが、悪化すると神経ブロック注射、手術が必要になるが、同社としては1回の同剤注射により手術と同等の効果を狙う。
承認申請時期のめどは開示していないが「最短での承認取得を目指す」としている。「SI-6603」は、神経を圧迫している髄核の構成成分であるグリコサミノグリカン(GAG)を特異的に分解するコンドリアーゼという酵素が有効成分で、投与することでGAG が分解され、神経を圧迫していた髄核が縮小。神経への圧迫を減少させ、痛みやしびれの症状の改善が期待されるという。