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田辺三菱製薬・三津家社長 “物売り”から“コト化”売りへ 三菱ケミカルHD経営説明会で

公開日時 2020/02/13 04:52
三菱ケミカルホールディングス(HD)の越智仁代表取締役社長は2月12日、都内で経営説明会に臨み、2030年の企業像として、「社会課題に対して継続的なソリューションを提供する」姿を明確に打ち出した。ヘルスケア領域では、人生100年時代の到来が迫るなかで、「健康でいきいきと暮らせる社会」を目指し、課題解決に貢献するソリューションの提供を目指す。「医療進化」をキーワードに再生医療や、プレシジョン・メディシン、予防医療などに注力する考え。会見に同席した田辺三菱製薬の三津家正之代表取締役社長は、「“物売り”から“コト化”売りへということを今後やっていきたい」と述べ、これまでの医薬品という“モノ”に着目してきたビジネスモデルから構造転換する決意を語った。

三菱ケミカルHDはこの日、中長期の経営ビジョン「KAITEKI Vision30」を発表した。ビジョンでは、
2050年の目指すべき社会からバックキャストして、社会課題をあぶり出した。そのうえで、“未来を創るソリューションプロバイダー”と銘打ち、課題解決に貢献するソリューションを提供するビジネスモデルを描いた。ヘルスケア領域では、「健康寿命が大幅に延伸し、誰もが人生百年時代を謳歌できる社会」を想定する。ビジネスモデルも、医薬品などの”モノ”から“コト化”へと転換を加速させる考えだ。

◎社会復帰や地域・社会へ貢献 プレシジョン・メディシンや再生・予防医療に注力

ヘルスケアのコト化レベルとしては、「臨床アウトカムを証明」、「患者アウトカムを向上」、「患者とその家族の生活の質の向上」、「健康寿命を延伸する医療システムへの貢献」、「ユニバーサル・ヘルスカバレッジへの貢献」をあげた。例えば、”アウトカム”はこれまで、降圧効果などの臨床試験や臨床現場での評価を意味してきた。これを、関節リウマチ患者が治療により歩行できたり、社会活動を行えたりするような“コト化”へと変化させる。患者の社会復帰を促し、それにより地域・社会や経済などへ貢献する企業へと変革を遂げたい考えだ。

社会課題の解決に貢献するソリューションとしては、プレシジョン・メディシンや再生医療、予防医療に注力する考えを示した。中枢領域や免疫領域など強みのある疾患領域を軸にソリューションの展開を検討する。

4月1日付で、三菱ケミカルHDの完全子会社になる同社。これにより、バイオテクノロジーやデジタル技術、人材などを機動的、柔軟に活用することができる。特にHDのデジタル技術を活用できるメリットは大きい。三津家社長は、「プレシジョン・メディシンは、デジタルの技術が相当必要」と述べ、グループ会社とのシナジー効果発揮に期待を寄せ、ビジネスモデルの変革も「一段加速させたい」と意気込む。

◎Muse細胞 製造・販売・物流のプラットフォーム構築で強みを発揮

ヘルスケア領域のシナジー創出に向け、HD全体でもアクセルを踏む。なかでも期待を寄せるのが、再生医療分野で先行する、多能性幹細胞のMuse細胞だ。急性心筋梗塞、脳梗塞、表皮水疱症に加え、脊髄損傷の臨床試験を進めており、2020年度の申請、21年度中の承認を目指す。開発を進める生命科学インスティテュートに加え、三菱ケミカル、田辺三菱製薬、太陽日酸とグループ会社が、研究開発や培養の高度化、超低温の温度管理下での物流(コールドチェーン)など様々な強みを持ち寄り、価値を最大化させたい考えだ。

同日の会見に同席した生命科学インスティテュートの木曽誠一代表取締役社長は、グループ企業が強みを持ち寄ることで、細胞製造、販売体制、コールドチェーンの構築を一体化させたプラットフォームとして強みを発揮する考えを強調。「強みと強みを組み合わせて競争力のあるより大きな強みを作る」と自信をみせた。
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