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CureApp 慢性心不全治療アプリの開発開始 患者宅での包括的心臓リハビリを実現

公開日時 2021/12/28 04:50
CureAppは12月27日、心不全の在宅診療を推進するゆみのハートクリニック(東京都豊島区)とともに、慢性心不全治療アプリの開発を開始したと発表した。スマホなどを通じて在宅患者に運動療法、服薬管理、疾患教育などの包括的心臓リハビリテーションをオンラインで提供し、再入院予防、QOL向上、全死亡率の減少など慢性心不全患者の予後改善を目指す。2022年に臨床試験入りし、疾患治療用プログラム医療機器(予定)として薬事申請し、保険適用されるよう取り組む。

慢性心不全をコントロールし、急性増悪を予防するためには、心臓リハビリテーション介入(多職種による疾病管理および運動療法)が効果的とされる。心臓リハビリの施行で再入院率が40%低下するといわれている。

しかし、医療機関で実施される心臓リハビリは施設要件が厳しく、実施できる医療機関が少ないため、地域によっては通院でのリハビリがそもそも提供されていない。また、高齢患者や付き添い家族にとって、週に複数回のリハビリのための通院が負担となり、継続が難しいとの課題もある。心不全患者の退院後外来での心臓リハビリへの参加率は7%とのデータもあるという。

◎独自の運動処方決定アルゴリズムで最適化された運動プログラムを提供

そこで同社は、自宅にいながら適切な治療介入を受けられる「治療アプリ」を慢性心不全治療に応用し、アプリを通じて在宅患者に心臓リハビリを提供する仕組みを、ゆみのハートクリニックと共同開発することにした。

慢性心不全治療アプリは患者用、医師用、支援者用(家族や介護・医療系スタッフなど)の3つで構成する予定。スマホなどを通じて、患者の病態、バイタルデータ、運動実施状況といった個別情報をもとに最適化された運動プログラムなどを患者にオンラインで提供し、患者はアプリに提示された運動プログラムを在宅で実施する。その際、支援者はアプリを介して患者の運動状況やバイタルデータなどを非監視下でモニタリングし、ビデオ通話での双方向でのやり取りもできるようにする。そして、医師はアプリから得られたデータ(バイタルデータ、運動実施状況など)をもとに治療計画の策定・見直しを行い、CureApp独自の運動処方決定アルゴリズムを介して、患者ごとに最適化された運動プログラムが継続的に提供されるようにする(下図、CureApp提供)。



ゆみのハートクリニックなどを運営する医療法人社団ゆみのの弓野大理事長は、「地域で心不全患者を多く診てきた医師として、IT機器を活用した心臓リハビリテーションにより、いきいきとした在宅療養が維持できる可能性に大きな意義を感じている」とコメント。多くの慢性心不全患者が十分なリハビリを行えていない現状を指摘した上で、「当院が持つ慢性心不全患者さんの在宅医療・心臓リハビリテーションで培ってきた知見を、CureApp社が持つ治療用アプリの技術と掛け合わせることで、患者さんやそのご家族の役に立つ新しいプロダクトを生み出せることをうれしく思う」としている。

CureAppは20年に国内初の治療用アプリとして「ニコチン依存症治療アプリ」の承認を取得。21年には「高血圧治療アプリ」の承認申請を行った(関連記事)。現在開発中の治療用アプリには、▽NASH向け治療用アプリ▽アルコール依存症向け治療用アプリ▽がん患者支援向け治療用アプリ――がある。
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