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CureApp 高血圧治療アプリ利用者8割 薬なしで血圧管理 服用者3割は減薬や服薬中止 研究結果公表

公開日時 2024/04/10 04:51
CureAppは4月9日、医療機関で高血圧症治療アプリを処方したところ、降圧薬を服用していないアプリ利用者の約8割が半年間にわたり降圧薬を使うことなく血圧管理を継続できたとの研究調査結果を発表した。降圧薬服用患者の約3割は減薬や服用中止に至ったという。同社取締役CMOの谷川朋幸医師は、「アプリによる生活習慣の修正だけで、薬物療法を始めずに血圧コントロールが期待できる。服用患者でも薬の量を減らしたり、止めたりすることが可能だと示唆された」と成果を強調した。

◎アプリデータに加え、医療機関のカルテデータから合併症や併用薬などの影響も考察

研究調査は2022年9月~23年4月の間に高血圧治療補助アプリを処方され、利用開始した患者83人のデータを追跡したもの。利用状況や降圧状況などアプリで得られるデータに加え、医療機関のカルテデータから合併症や併用薬などの情報も踏まえて、アプリが高血圧治療に与える影響を考察した。臨床試験や、アプリデータを用いた上市後の研究ですでに降圧効果は確認されていたが、カルテデータと組み合わせることで、併用薬や合併症の情報も踏まえて分析することができたという。

◎降圧薬の服用患者41人では34%が減薬や服用中止に

その結果、アプリを利用しているが、降圧薬を服用していない患者42人のうち、83%が6か月間にわたり、そのまま降圧薬を使わずに血圧コントロールが行えた。降圧薬を服用している患者41人では34%が減薬や服用を中止したという。また、アプリ利用患者の合併症として脂質異常症(49%)や糖尿病(17%)が多いこともわかった。谷川氏は、「薬の治療をより効果的にするには生活習慣の修正が欠かせない。見える化や動機付けができるアプリによって、治療の空白期間を埋め、医師と患者が手を取り合う助けになればうれしい」と述べた。

高血圧症治療アプリは22年9月に保険適用され、処方が開始された。患者はアプリを通じて配信される個別化された生活習慣修正プログラムに取り組み、医師の指導や血圧測定と合わせて高血圧治療において重要な生活習慣の修正をサポートする。
 
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