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日本循環器協会とアストラゼネカ 心不全啓発ウェブサイト「Spotlight On Heart Failure」を開設

公開日時 2022/02/21 04:50
日本循環器協会とアストラゼネカは2月18日、患者・家族向け心不全啓発ウェブサイト「Spotlight On Heart Failure」を開設した。同サイトは、日本循環器協会が公募した「一般向け心不全啓発ホームページ事業」に採択されたもの。日本の心不全患者は約130万人いると言われるが、疾患理解や疾患コントロールの面で社会的理解が進んでいないなどの課題がある。こうした状況から、心不全にスポットライトを当て理解を深める啓発サイトを立ち上げた。

心不全の患者数は、全世界で約6400万人(うち日本130万人、欧州1500万人、米国600万人)と推定され、少なくとも半数は左室駆出率低下を有する。患者の半数が診断されてから5年以内に死亡する慢性疾患であるほか、心不全は65歳以上で入院する理由として最も多い疾患とされ、臨床的にも経済的にも患者の負担の大きさが課題となっている。

日本循環器協会の小室一成代表理事(東京大学大学院医学系研究科循環器内科学教授)は、「心不全は、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が原因となることから食事や運動といった生活習慣の改善や適切な治療が予防になる。また心不全は認知度が低いために症状があるにも関わらず見逃されていることも多い」と指摘。「ひとりでも多くの人に心不全について知り、予防していただきたいとの思いから疾患啓発用のウェブサイトを開設した」と強調した。

アストラゼネカの緒方史子循環器・腎・代謝/消化器(CVRM)事業本部長は、「心不全の予後については5年生存率が約50%であるにも関わらず、がんと比較すると、一般の方々の認知は十分でない。まずは心不全について広く正しく理解していただくことが重要だと考えている」と述べ、疾患理解を通じて心不全の発症防止などに貢献する姿勢を示した。

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