ハート・オーガナイゼーション コロナ禍で訪問頻度減るMRに医療現場のリアル感を提供 学びの機会に
公開日時 2023/02/07 04:51
医療ベンチャーのハート・オーガナイゼーション(菅原俊子代表取締役)はMR向け教育コンテンツのライセンス販売を開始する。コンテンツは、専門医が医師向けに行ったセミナーや手術のデモンストレーションなどが収録されている。ライセンス販売サービスの「e-casebook archive for business」を通じ、専門医が興味を持つ旬の話題や最新症例についてMRに学ぶ機会を提供し、生産性の高い医師とのコミュニケーションを支援する。
◎医師向けセミナーなどアーカイブビデオを製薬企業、医療機器メーカーにライセンス販売
「e-casebook archive for business」は、同社が運営するプラットフォーム「e-casebook LIVE」のなかから選ばれたアーカイブビデオを、製薬企業や医療機器メーカー向けにライセンス販売するというもの。「e-casebook LIVE」には、循環器内科、整形外科、脳神経外科、消化器科の4診療科を中心とした学会や研究会のほか、専門医によるセミナーやライブデモンストレーションの様子などが収録されている。「e-casebook archive for business」では、このなかから約290本のアーカイブビデオを公開。循環器内科領域で月5本、脳神経外科領域で月3本-の頻度で更新される。MRごとにコンテンツをどの程度視聴したかを確認できる機能も搭載している。
◎専門医が興味を持つ旬の話題やライブデモンストレーションをコンテンツ化
公開されるのはいずれも専門医が監修した医師向けのコンテンツ。エキスパート専門医がCTO(慢性完全閉塞)の治療の様子をカテーテル室から配信したライブデモンストレーションをアーカイブ化したものもある。同社は、「今まさに治療を行っている術者の医師が解説することで、治療のテクニックやポイントを細かく知ることができる」と説明している。このほか、若手医師向けに不整脈のカテーテルアブレーション治療を解説したコンテンツなどが用意されている。
こうしたサービスを提供する背景について同社は、コロナ禍でMRの医療機関への訪問が制限され、自社の医薬品や医療機器が実際の臨床現場でどのように使われているのかなどを把握する機会が以前より減少していることがあると指摘。「第一線で活躍する医師が提供する最新のトピックスを学ぶことで、旬のテーマを把握できるとともに、一歩先を行く知識を獲得し、医師とより生産性の高いコミュニケーションを可能にしたい」とコメントしている。