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トーアエイヨーとアステラス 日本初の経皮吸収型降圧剤ビソノテープ 10日に新発売

公開日時 2013/09/10 03:54

トーアエイヨーとアステラス製薬は9月9日、日本初の経皮吸収型の降圧剤ビソノテープ4mg、同8mg(一般名:ビソプロロール)を10日に新発売すると発表した。製造販売元はトーアエイヨー、流通・販売はアステラスが担当し、両社でプロモーションする。嚥下困難な患者や誤嚥が懸念される患者を中心に同剤を訴求していく。

同剤を担当するMR数はトーアエイヨーが約220人、アステラスが約1200人。アステラスは今回、降圧剤市場での製品ラインナップを強化することで、より一層プレゼンスを高めるねらい。

同剤はトーアエイヨーと日東電工が共同開発した薬剤で、β1遮断作用を持つ。1日1回の貼付で24時間の降圧効果が確認され、52週後も良好な血圧コントロールを示すことが確認されている。主な副作用には適用部位のそう痒感、皮膚炎、紅斑などがあり、臨床検査値異常変動として血中トリグリセリド増加やALT(GPT)の上昇などが認められている。

同剤の効能・効果は軽症~中等症の本態性高血圧症。用法・用量は通常、成人にはビソプロロールとして8mgを1日1回、胸部、上腕部、背部のいずれかに貼付し、24時間ごとに貼り替える。薬価は4mg製剤が1枚89.3円、8mg製剤が1枚123.0円(=1日薬価)。薬価収載時の資料によると、ピーク時予想売上として32億円を見込んでいる。

なお、経皮吸収型の降圧剤は、世界にはα2作動薬に存在するが、β1遮断薬にはない。ビソノテープは世界初のβ1遮断薬の経皮吸収型製剤となる。
 

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