化血研 前臨床の国産新規HPVワクチンのライセンス承継 武田から
公開日時 2015/03/12 03:50
化学及血清療法研究所(化血研)は3月10日、ヒューマンサイエンス振興財団(HS財団)と武田薬品が締結していた新規HPVワクチンの独占的実施権許諾契約について、武田から承継したと発表した。同ワクチンは国立感染症研究所の神田忠仁氏(現・理化学研究所)が発明した国産で、子宮頸がんを起こす可能性の高い高リスク型HPV15種類全てに有効なワクチンとなる可能性があることが特徴。開発スケジュールについて化血研は今後検討するとしている。
これは神田氏の発明をHS財団が技術移転、2010年10月に武田が特許権の全世界での独占的使用についてライセンス契約を締結。武田が前臨床の研究を実施していたが、研究開発戦略上の「ワクチンの開発ポートフォリオを見直した結果」、ワクチン研究開発に豊富なノウハウを持つ化血研へ引き継ぐことになった。