第一三共 中毒性メトヘモグロビン血症治療薬を発売
公開日時 2015/03/23 03:50
第一三共は3月20日、中毒性メトヘモグロビン血症治療薬メチレンブルー静注50mg「第一三共」(メチルチオニニウム塩化物水和物)を発売したと発表した。薬価算定時に中医協に提出された資料では、ピーク時でも投与患者10人。
メトヘモグロビン血症は、体内の酸素を運ぶ赤血球のヘモグロビンが運搬できないメトヘモグロビンに大量に変換されることで、臓器が低酸素状態に陥り、死に至ることもある。適応症は医薬品や農薬などによる中毒性のケース。国内では院内製剤で使用されていたが、日本中毒情報センターが開発を要望し、厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適用外薬検討会議」でも開発の必要性を認め、同省が開発企業を公募。第一三共が開発に応じた。
同社は「CSRの観点から、引き続き未承認薬・適応外薬の解消に積極的に取り組む」としている。
薬価は、50㎎10mL1管12万0382円。