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バイオシミラー 米5州が代替調剤を法制化

公開日時 2015/05/20 03:50

米コロラド州など5つの州政府が、バイオシミラー(バイオ後続品)について、薬剤師による自由な代替調剤を許可する法律を制定したことが分かった。米ジェネリック医薬品協会(GPhA)とバイオシミラー協議会が、5月13日、同法制定を歓迎する声明を公表した。


米国では、医師が通常の医薬品の場合、処方せんに先発品以外は使用不可と記していない限り、薬剤師が自由に後発品に代替調剤できる。今回の法律により、薬剤師は自由に生物製剤先発品をBSに代替調剤できることになる。


同法を制定したのは、コロラド、ジョージア、テネシー、ユタ、ワシントンの各州。GPhAは、同法について、GPhAと先発バイオ製剤企業およびPBM(薬剤給付管理会社)などが同意した原則を反映したものになっていると評価した。


GPhAのRalph G Neas会長兼CEOは、「GPhAとバイオシミラー協議会は、コロラド、ジョージア、テネシー、ユタ、ワシントンの各州議会がBS製品の競争市場を形成させるように、かつ患者がこれら生物製剤という重要な医薬品の安価なバージョンにアクセスできるように法律を通過させたことを称賛する」と述べた。その上で、「我々は、これら各州が、我々の組織の根本原則を反映したバイオシミラーについての枠組みを採用したことを歓迎する。我々の原則とは、現行の薬局での自由な代替調剤であり、FDAによる科学に基づいた生物製剤先発品との互換性を信頼していることであり、治療が先発品によるものに相当していることである」と話した。


米国では今年3月6日、サンド社(スイス・ノバルティス子会社、本社:ニュージャージー州プリンストン)のG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)製剤フィルグラスチムが米国初のバイオシミラーとして承認されたことを受け、各州では、今後のFDAが互換性を認めたバイオシミラーの上市に備えて、薬局での代替調剤できるように法整備を進めつつある。


バイオシミラー協議会は、GPhAが、今年4月16日、バイオシミラーについて啓蒙・啓発など総合的な対策を講ずる部門として、協議会内に設立、発足させた機関だ。
 

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