脂質異常症患者の悩み 「治療効果」「費用」が多く 「自覚症状なく服薬必要?」の声も MCN調べ

公開日時 2015/09/10 03:50
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医療調査会社のマクロミルケアネット(http://www.macromillcarenet.jp/)がこのほど、脂質異常症患者の薬物治療をめぐる悩みで最も多いのは、「治療効果」と「費用」だったとの分析結果をまとめた。いずれも回答患者の4人に1人が挙げた。

文末の関連ファイルに、薬物治療をめぐる脂質異常症患者の悩みに関する資料を掲載しました(9月14日まで無料配信、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

同社は6月18日~19日に、生活習慣病や消化性潰瘍、うつ病など慢性的な薬物治療が必要となる慢性疾患患者を対象に服薬アドヒアランスを調査した(有効回答数1131人)。この調査結果はミクスOnline7月14日付ニュースとして配信した。

今回、同調査に回答した脂質異常症患者155人(平均年齢59.8歳、平均服薬数2.6剤)を抜き出し、薬物治療に関する悩みを聞いた自由回答を分析した。設問に答えた患者は44人で、挙げられた44件の悩みをカテゴリー分類(=アフターコーディング)した。

その結果、脂質異常症患者の悩みの上位3つは「治療効果」と「費用」(それぞれ27%)、「服用に関して」(16%)――だった。慢性疾患患者全体の悩み(502人、537件)の上位3つは「服用に関して」24%、「副作用」20%、「治療効果」16%―だったことから、脂質異常症患者では治療効果や費用を悩みに挙げる割合が多いことが特徴である。

■継続的に服薬意義の説明を

自由回答を見てみると、「治療効果」については、「数値のみで改善ありと知らされているが自覚症状がない状態で治療を続けることに疑問を感じる」(男性60代)、「薬を飲んでも飲まなくても体に影響がないので飲む必要があるのか疑問に思っている」(男性50代)といったコメントがみられた。

「費用」に関しても「高額な薬をいつまでも飲み続けなければならない」といった悩みや、脂質異常症患者の悩みの4位に入った「将来への不安」(回答割合14%)でも、「長期間服用しているが効果が出てこない」「終わりが見えない」といった長期的な治療継続への疑問や不安が寄せられた。

脂質異常症は、自覚症状の少ない疾患であるだけに当然の患者コメントともいえるが、脂質値を管理できなければ重症化するリスクは高まる。今回の調査結果からは、脂質異常症治療は動脈硬化などの重症化や心血管疾患のイベントを予防するための治療であり、服薬継続の意義を患者に説明し続けることの重要性が示唆されたといえるだろう。

次回は糖尿病患者の薬物治療をめぐる悩みについて紹介します(9月17日配信予定)。

 

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