2型糖尿病薬・マンジャロ 処方経験医の94%が処方増意向
患者の注射薬への抵抗などで“第一選択”は低迷
公開日時 2025/04/01 00:00
厚生労働省が1月に発表した「患者調査の概況」によると、2023年に糖尿病で治療を受けている患者総数は552万3000人で、うち2型糖尿病は363万9000人に上る。前回調査(20年)と比較するとメタボ予防の啓発効果などからか、総数は27万人弱、2型糖尿病の患者も約3万人減少している。とはいえ、医療費1兆円以上の大きな市場であることには変わりはない。薬物療法では従来のビグアナイド薬、チアゾリジン薬、スルホニル尿素(SU)薬などに加え、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬といった血糖降下薬の使用が拡大するなど、糖尿病治療は長足の進歩を遂げてきた。23年4月に、2型糖尿病治療薬として発売されたマンジャロ皮下注アテオス(一般名:チルゼパチド)は、グルコース依存性インスリン分泌刺...