服薬しなかった理由 「支障ないと思った」「面倒だった」が3割 慢性疾患患者調査

公開日時 2015/07/14 03:50
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医療調査会社のマクロミルケアネット(http://www.macromillcarenet.jp/)はこのほど、慢性疾患で薬物治療中の患者の4割近くで「薬を飲まなかった」経験があり、その理由(複数回答可)として「1回飲まなくても支障がないと思った」「面倒だった」が3割近くだったとの患者意識調査結果をまとめた。「薬の一部を飲まなかったことがある」との患者も2割強いた。いずれも意図的に服薬しないケースと分析でき、このようなケースが少なくない実態が浮き彫りになった。なお、「薬を飲まなかった」経験がある患者の理由で最も多かったのは「飲み忘れ」だった。

文末の関連ファイルに、慢性疾患患者の服薬アドヒアランス調査の資料を掲載しました(7月16日まで無料配信、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

調査は高血圧や糖尿病などの慢性疾患で半年以上薬物治療を行っている患者を対象に実施した。有効回答数は1131人(平均年齢57歳)。調査方法はインターネット。調査期間は6月18日~19日。回答者の64%は合併患者で、処方されている薬は平均4.0種類。平均1.5医療機関を受診している。

調査結果をみると、「薬を飲まなかったことがある」との回答は38%、「薬の一部を飲まなかったことがある」は23%だった。「薬を飲まなかったことがある」との患者に理由を聞いたところ、多い順から、「飲み忘れ」(回答割合85%)、「1回飲まなくても支障がないと思った」(24%)、「薬に依存してしまうことが心配になった」(9%)、「面倒だった」(8%)――だった。このうち、「支障がないと思った」「面倒だった」のいずれか、または両方を回答した患者は27%だった。

また、「薬の一部を飲まなかったことがある」との患者の理由は、多い順から、「他の薬に比べて副作用に疑問があった」(19%)、「複数の薬を飲むことが面倒」(18%)、「他の薬に比べて効果に疑問があった」(13%)、「医師や薬剤師などの説明で他の薬剤に比べて重要性が低いと感じた」(10%)――だった。

「薬を飲まなかった」または「一部を飲まなかった」との患者に服薬しなかった後の変化を聞いたところ、約8割で「変化はなかった」、約2割で「調子や症状が悪化した」とのこと。慢性疾患患者を対象にした調査のため、服薬しなかったことがすぐに自覚症状に表れないことを反映した結果とみられるが、適正使用しないことによる中長期的なリスクについての一層の啓発が必要ともいえそうだ。

疾患や治療に関する情報源 医師が半数超 ネットは14%

「薬を飲まなかった」または「一部を飲まなかった」との患者について、疾患や治療に関する情報収集方法を聞いたところ、「多いに利用している」との回答割合が高い順から、「医師からの説明」(55%)、「薬剤師からの説明」(18%)、「インターネットからの情報」(14%)――。ただ、医師などに「不安な点や疑問点を気兼ねなく質問できる」との割合は、医師の場合で30%、薬剤師は15%にとどまり、治療などに関して医師や薬剤師に十分相談できていない状況も推測された。

 

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