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2型糖尿病患者の悩み 服用関係が最多 「面倒」「種類や量が多い」 MCN調べ

公開日時 2015/09/17 03:50

医療調査会社のマクロミルケアネット(http://www.macromillcarenet.jp/)がこのほど、2型糖尿病患者の薬物治療をめぐる悩みで最も多いのは「薬の種類や量が多い」など服用に関するものだったとの分析結果をまとめた。これに次いで多い悩みは「費用」、「副作用」だった。

文末の関連ファイルに、薬物治療をめぐる2型糖尿病患者の悩みなどに関する資料を掲載しました(9月24日まで無料配信、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

同社は6月18日~19日に、生活習慣病や消化性潰瘍、うつ病など慢性的な薬物治療が必要となる慢性疾患患者を対象に服薬アドヒアランスを調査した(有効回答数1131人)。この調査結果はミクスOnline7月14日付ニュースとして配信した。

今回、同調査に回答した2型糖尿病患者154人(平均年齢60歳、平均服薬数4.8剤)を抜き出し、薬物治療に関する悩みを聞いた自由回答を分析した。設問に答えた患者は73人、挙げられた85件の悩みをカテゴリー分類(=アフターコーディング)した。

その結果、2型糖尿病患者の悩みの上位3つは「服用に関して」41%、「費用」25%、「副作用」14%――だった。慢性疾患患者全体の悩み(502人537件)の上位3つを見ると「服用に関して」24%、「副作用」20%、「治療効果」16%――で、2型糖尿病患者では服用に関する悩みを持つ人が突出して多いことが特徴である。一方で、2型糖尿病患者は、高血圧患者や高脂血症患者に多く見られた「治療効果」や「将来への不安」を挙げる人が少ない傾向も確認された。

2型糖尿病患者の悩みのうち「服用に関して」のコメント35件を分析してみると、「種類が多い」や「飲む量が多い」が13件、「面倒」が11件、「飲み忘れそのものへの不安」が4件――。「種類が多い」や「飲む量が多い」を挙げた回答では、「だんだんと薬の種類や量が増えていて管理しきれない。薬漬けというのがふさわしい」(男性、40代)、「毎食後に飲むのが外出時にはつらいし、忘れがある」(男性、40代)などの切実なコメントが散見され、患者自身で管理しきれない現状が垣間見える。一方、「面倒」との回答では、「飲むのが面倒」「小分けが面倒」「面倒なのでいつか止めたい」といったシンプルなコメントが大半を占めた。

■治療の工夫 「分包」4割 「薬箱の活用」2割

なお、同調査では別の設問として、「薬を適切に飲めるよう気をつけている点」についても聞いた。2型糖尿病患者全体の42%にあたる64人が回答し、67件のコメントを分析したところ、上位3つは、1回ごとの分包による工夫(39%)、ピルケースなど薬箱の活用(19%)、薬の置き場所を工夫する(14%)――となった。

2型糖尿病患者の悩みの第2位だった費用に関するコメントでは、「家計の負担になっている」(男性、50代)や「経済的な負担を減らしたい」(男性、70代)などの声が、第3位の副作用については▽低血糖(3件)▽太りやすい▽痒み▽便秘――などが挙がった。

次回は心血管疾患(不整脈、狭心症、心不全、脳梗塞慢性期)患者の薬物治療をめぐる悩みについて紹介します(9月28日配信予定)。
 

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