10月末のハロウィーン・パーティに始まり、11月の感謝祭、12月のクリスマス、忘年会から新年会へと2ヶ月以上続米国のホリデー・シーズン。この間に米国人は平均5ポンドは太ると言われている。いつの間にか ついている「魔法の5ポンド（Magic 5Lb）」だ。

だから、年末には、あらゆる雑誌が、いかにも美味しそうな料理のレシピに並べて「パーティシーズンをいかにして太らずに乗り切るか」の特集記事を載せる。それでもアメリカ人はやはり太る。

「ホリデーには太る」を検証した研究者がいる。New England Journal of Medicineに掲載されたレターはドイツ、米国、日本の調査対象者の年間を通じての体重の増減の比較研究だ。

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1602012

実際ホリデー・シーズンには皆太っている。日本はドイツ、アメリカに比して体重増は少ないが、ホリデーのピークが年末年始と５月のゴールデンウィークの2回あるのが特徴だ。

さて、だから年が明けたら、アメリカ人の話題はダイエット、あらゆるメディアの新春特集もダイエットだ。2018年のトレンドはパーソナライズド（個別化）・サービスだ。

遺伝子解析で消化吸収・新陳代謝などの身体特性を明らかにし、解析結果を栄養学の観点から勘案して、完全個別化ダイエットプランを提案しますというのが2015年創業のベンチャーHabit (Oakland, California)のサービスだ。キャンベル・スープが$32Mを投資した。

http://get.habit.com/personal-nutrition/

運動遺伝子の解析結果に基づき、各自の体質に合わせた運動の個別化メニューを作成し、個人指導でウェルネスやウェイト・ロスを成功に導くよう支援します、というのがDNAFit（2013創業）のサービスである。

https://www.dnafit.com/us/

なお、両社とも遺伝子解析は、先祖探索（Ancestry）からヘルスケアにサービスを拡大し始め
23andMeとのコラボレーションである。（医療ジャーナリスト　西村由美子）

https://www.23andme.com