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【World Topics】所得格差が寿命の長短を決める

公開日時 2014/05/20 03:50

アメリカでどれだけ長生きできるかは,どれだけの所得を得られるかによって決まる。“Institute for Health Metrics and Evaluation”(IHME)が行った大型データの解析結果が波紋を広げている。(医療ジャーナリスト 西村由美子)

 

「図」は、IHMEが国勢調査などのデータから作成したものである。図は男女別(上が男性、下が女性)、地域別に、1990年と現在を比較している。ドットは調査対象となった個々の地域を示している。縦軸は地域住民の平均寿命を、横軸は平均年間世帯収入を示している。

 

1990年と現在を比較すると、全体としては、所得が向上し、ともなって男女とも平均寿命が伸びていることがわかる。
だが、無視できないのは所得の高い地域と低い地域の格差である。図に明らかなように、所得の低い地域は平均寿命も短い傾向にあり、相対的に所得が高い地域では平均寿命も相対的に長い。

 

図上に2点、実在の地名が記入されている。ヴァージニア州のFairfax Countyとウェストヴァージニア州のMcDowell Countyである。

 

距離にして約560km離れているこれら2つの行政区には、物理的な距離以上の大きな隔たりがある。

 

退役軍人が多く,平均世帯収入が10万ドルをこえているFairfax Countyに対し、対極的なのが、失業率も犯罪率も高いかつての炭坑街McDowell Countyである。2つの地域はさながら現代アメリカの光と陰を代表するかのごとくである。一法のFairfax Countyでは1990年から現在まで平均寿命が伸びているが、McDowell Countyではこの間に平均寿命が2年短くなっているのである。

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