「サンタパレード」東京・大阪で開催へ 医療職目指す学生が企画・運営 病気の子どもたちを応援
公開日時 2025/10/14 04:50

サンタの衣装を身にまとい、パレードに参加して病気と闘う子どもたちの支援につなげる―。サンタパレード実行委員会が主催し、医学部や薬学部など医療職を目指す学生たちが企画・運営に携わるチャリティーイベント、「サンタパレード東京」が2025年11月16日に東京・渋谷周辺で、「サンタパレード大阪」が12月7日に大阪城公園で開催される。参加費の一部が、闘病中の子どもたちへのクリスマスプレゼントに充てられる。実行委員長で大阪大学名誉教授の澤芳樹氏は、「一緒にサンタクロースになって、病気とたたかう子どもたちとその家族を応援してほしい」と参加を呼び掛けている。
このイベントは09年に大阪、18年に東京でスタート。医学部など医療職を目指す学生たちが企画・運営を行い、これまで延べ7万3000人以上が参加。延べ2万2000人の子どもたちにプレゼントが届けられてきた。24年度は、東京で2500人、大阪で4000人が参加し、東京・大阪の病院23施設に入院中の2800人の子どもたちにプレゼントが送られ、医療を必要とするフィリピンの子どもたちへの支援も行われた。
今年のサンタパレード東京では、渋谷駅から原宿駅の2.5キロを練り歩く。メイン会場となる代々木公園ではクリスマスライブが行われ、子どもから楽しめる体験型イベントも企画されている。一方、サンタパレード大阪では、大阪城公園内約4キロを、サンタ姿でウォーキングまたはランニングを楽しむ。ゴール後は病気と闘う子どもたちへメッセージカードを記入し、クリスマスツリーの装飾として掲げる取り組みも行われる。
両イベント共に、参加費は大人3300円、高校生・大学生2200円、中学生以下1100円で、サンタクロース衣装も含まれている。参加費の一部はそれぞれ関東、関西の大学病院の小児科などに寄付され、闘病中の子どもたちへのクリスマスプレゼントや支援金になる。チケットは10月6日から、公式ホームページかファミリーマートの店舗で販売中。
◎実行委員長の澤芳樹大阪大名誉教授 “応援する人も笑顔で楽しみながらチャリティー参加を“
実行委員長の澤名誉教授は、「イベントには“病気とたたかう子どもたちやご家族がいることを多くの方に知っていただきたい”応援する人も笑顔で楽しみながらチャリティーに参加できる場を作りたい”というアドボカシー活動の想いも込めている。皆さまのご参加を心よりお待ちしております」とコメントしている。