三菱ウェル 中期計画、年内見直しへ
公開日時 2003/06/08 23:00
三菱ウェルファーマは、02~04年度の中期3ヵ年計画を年内にも見直す。人員
削減を前倒し実施するほか、合併後も一本化できていなかった社員籍や給与体
系も統一する。小堀暉男社長が6月5日の記者会見で明らかにした。
04年度末までの人員削減計画は、単体ベースで合併時より730人減の5350人。
これを可能な限り前倒しするとともに、5000人規模までに減らす考え。今年10
月1日からは、社員全員を三菱ウェルファーマ籍に統一する。合併以降、社員
は旧ウェルファイド籍と三菱化学籍に分かれたままで、給与体系も三菱化学、
旧東京田辺、旧ウェルファイドの3本立てだった。これに伴い、従来の職能主
義を前面廃止、成果主義を基本とした職務グレード制へと転換。報酬制度にも
メリハリをつける。
また、早期に合併効果を出すために、関連会社の吉富薬品を合わせて1600人規
模のMRの生産性向上を目指す。営業生産性が低く「数の強みを生かしきれてい
ない」(小堀社長)ため、7月1日付で営業部門の大幅な人事異動を行いてこ
入れする。