万有製薬
公開日時 2001/03/20 23:00
3月21日、同19日に開催された米国心臓学会(ACC)で、島本和明・札幌医科大学教授がJ-LIT(Japan Lipid Intervention Trial)の解析結果を報告したと発表。同調査対象である日本人の高脂血症患者にリポバス(一般名:シンバスタチン)1日5mgを6年間投与した治療効果は、LDLコレステロール(LDL-C)は27%低下、TCは18%低下し、6年間安定した効果を示した。副作用発現率は3.2%と低く、横紋筋融解症は1例も認められなかった。TCの望ましい値は240mg/dL以下、LDL-Cでは160mg/dL以下であることが確認され、平均脂質値と総死亡の関係については、コレステロール値がTC 30%以上、LDL-C 50%以上に低下した群で、総死亡の相対危険度の有意な上昇がみられた。