英アストラゼネカ社
公開日時 2002/02/28 23:00
スイスで開催された第2回腫瘍予防と遺伝子国際会議(2月15日)で、国際乳癌予防研究グループ(IBIS)は、アロマターゼ阻害剤アリミデックスを、IBISⅡ試験(乳癌リスクの高い患者での乳癌予防の可能性を調査する初めての試験)で検討すべき薬剤として選択すると発表した。 選択の根拠となったATAC試験(閉経後早期乳癌患者を対象とした術後補助療法試験)の結果では、アリミデックスは、閉経後乳癌患者の術後補助療法でゴールドスタンダードとされるタモキシフェンに対し、無病生存期間を有意に延長させるだけでなく、子宮体癌や血栓塞栓症の発現を有意に減少させるなど、忍容性においても多くの重要なベネフィットを有することが認められた。 IBISⅡ試験は、非浸潤性乳管癌や乳癌発症リスクの高い閉経後女性を対象としたタモキシフェン、アナストロゾール、プラセボによる多施設共同オープン無作為化二重盲検試験。目的は、ATAC試験で証明されたアリミデックスのタモキシフェンを上回る再発抑制と、新たな(対側)乳癌の発現抑制が、予防という観点でもそのまま有効であるかどうかを証明すること。