日本新薬
公開日時 2002/03/26 23:00
京大医学部との共同研究により開発したIgA腎症の自然発症モデル動物(HIGAマウス)の生産・販売に関する契約を、日本エスエルシーと締結したと発表。日本エスエルシーからは、2003年4月頃にHIGAマウスが発売される見通し。IgA腎症とは、慢性糸球体腎炎の40~50%を占める、最も発症頻度の高い腎症。HIGAマウスは、その病態の進行がヒトのIgA腎症と酷似していることから、有用な疾患モデル動物としてIgA腎症の発症機序の解明や治療法の研究に役立つと期待されている。HIGAマウスは、自然に発症した血中のIgA値が高いマウスだけを選択的に交配する育種操作によって得られたマウス。HIGAの名前はHigh Immunoglobulin Aに由来する。