万有製薬
公開日時 2002/04/21 23:00
20日、ロサルタンとβ遮断薬のアテノロールの長期投与効果を比較した結果、すでに心血管系に対する有用性が確立しているアテノロールに対しロサルタンの方が「心血管系疾患の死亡・発症の複合リスクを13%減少させ、また脳卒中のリスクを25%減少させたとする大規模臨床試験LIFEを統括したスウェーデン・サルグレンスカ大学病院のB・ダーロフ医師らを招き、都内のホテルで国際AⅡシンポジウムを開催した。ダーロフ氏は、この結果、「高血圧治療は、どの薬剤を使いどう下げるかにも意味がある」ことになったとし、高血圧治療のパラダイムを変換させるものであると説明した。東海大学総合医学研究所の黒川清所長は、対象患者が中度以上の中で、Ca拮抗剤の使用例が40%程度にとどまったことに驚きをみせるとともに、「高血圧治療にはロサルタンを含めるべきであり、Ca拮抗剤はできるだけ使うべきでない」との見解を示した。