【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

米イーライリリー社

公開日時 2002/04/23 23:00

非小細胞肺がん治療薬の臨床試験を世界規模で開始すると発表。塩酸ゲムシタビンとシスプラチンの併用療法に、米イーライリリー社が米アイシス・ファーマシューティカルズ社からライセンス契約をしたアンチセンス薬LY900003を加えることで、非小細胞肺がん患者の生存期間を延長することができるかどうかを評価する。約700人の患者を登録し、15ヵ月にわたって20ヵ国125施設で実施する予定。LY900003は、遺伝子構造の特異性を用い、疾患を引き起こす特定の蛋白質の産生を阻害するアンチセンス薬で、プロテインキナーゼCアルファ(PKC-Alfa)の選択的阻害剤。PKC蛋白群は正常細胞で働くが、異常細胞の増殖にも関与しているとされている。LY900003はPKCアルファ固有のメッセンジャーRNAに結合することで、PKC蛋白群の他の蛋白の産生を阻害することなく、PKCアルファの産生のみを選択的に阻害する。非小細胞肺がんの患者53人を対象にアイシス社が実施した第2相試験では、LY900003は、カルボプラチンとパクリタキセルとの併用療法で、15.9ヵ月の生存期間中央値が得られた。通常の治療法での生存期間中央値は、8ヵ月から9ヵ月。この第2相試験でLY900003を加えたことによる副作用は少なく、全般に忍容可能なものだった。イーライリリー社のLY900003グローバル・プロダクトチーム、ウィリアム・ジョン上級臨床開発医師は「新規薬剤とこれまでに広く使用されてきた薬剤と併用することで、がんという疾病を急性の疾患の範疇から、究極的には、長期にわたって制御することができる慢性疾患の範疇へと移行させることをめざす」と話している。

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(0)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事
【MixOnline】関連(推奨)記事
【MixOnline】関連(推奨)記事


ボタン追加
【MixOnline】記事ログ
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー