アストラゼネカ イレッサ専門家会議で「投与禁止慎重に検討」
公開日時 2002/12/09 23:00
アストラゼネカは12月9日までに、肺がん治療薬「イレッサ錠250」(一般名:ゲフィニチブ)による副作用について開いた「第1回専門家会議」(委員長・工藤翔二日本医科大学主任教授)の検討結果を発表。「重篤な状態の進行非小細胞肺がん患者では副作用よりベネフィットが大きく、投与患者で報告された急性肺障害、間質性肺炎発現率は他の肺がん治療での発現率より有意に高いとは言えない」としながらも、「急性肺障害、間質性肺炎との因果関係に関する評価基準作成を引き続き検討。特発性肺線維症(IPF)を合併している患者に対して、投与を禁ずることを慎重に検討するべき」との答申があった。同会議は、イレッサ服用の症例で発現した肺障害の報告について考察するとともに、診断や早期発見法、発現リスク同定、因果関係判定、臨床試験に与える影響などを検討する目的で、都内で5日に開いた。年末までに第2回、03年1月に第3回の開催を予定している。