厚労省・中医協 日本医師会の10月レセプト調査で老人点数激減
公開日時 2002/12/18 23:00
厚生労働省は12月18日、中医協調査実施小委を開き、青柳俊委員(日本医師会副会長)が、日医が実施した10月診療分のレセプト調査結果を報告。老人医療が定率払いとなった10月改定では、高齢者を中心に点数が激減していることが明らかになった。対前年同期比は総点数では5.83%のマイナス。4~6月(3.86%減)よりマイナス幅が大きい。入院(2.13%減)より外来(9.68%減)で深刻だった。老人では4.77%のマイナスだが、外来が11.90%マイナス。外来総件数(0.08%減)はあまり変わらないが、総日数は5.81%減少している。診療所に限れば外来(外来総合診療料あり)は1件あたり点数のマイナス幅が23.33%で1日当たり点数の19.46%減より大きく減少しており、青柳委員は「たとえば月2回通院していた慢性疾患患者が月1回になったりしているのでは。1日当たりの指標はもちろんだが、1件当たりの方が厳しい」と述べた。